Leaving the country of falling-about the fact that he was the 4th granting surgeon in the world-

Chapter 317: 317 Episode 316: What does this qualities come from?


Background
Font
Font size
22px
Width
100%
LINE-HEIGHT
180%
← Prev Chapter Next Chapter →

聖剣や、お役立ち魔道具など……多田野君からのプレゼントをアイテムボックスに放り込み、イアン達へ声をかけ帰路についた。

彼のまとめたノートと禁書、魔道書も全て貰ったから、面倒事対策として、時間があるときに読んでおこう。

「この扉も、希少品なのは分かっているけどね〜」

ノートには、「基地に埋め込まれた魔道具も持っていけ」と書いてあったし、取り外そうか迷ったけど……多田野君が生きた証なので止めにした。

欲望丸出しの質問はともかく、性能的には一級品の建造物だしね。

今後、この近くで騒動に巻き込まれたとき、身を潜める拠点として使うつもりだ。

「お兄様、聞いてください! 昨日の戦いで、新しい槍の型を試したんです!」

今回の戦闘姿も、”舞”と見紛うばかりに可憐だったが……正直に言ったら悲しむよな?

「うん、見ていたよ。勇ましくてカッコ良かったね」

「ありがとうございます! カッコイイなんて、えへへ……」

本音を隠し褒めてやると、エスターは誇らしげに胸を張った。

頭を撫でたら、嬉しそうに貼り付いてくる。

相変わらずウチの弟は、目に入れても痛くないほど可愛らしい。

「ご主人様、次はガーコス男爵領へ向かうのですか?」

「そうだなぁ、イアン。味方からの報告によると、奴らが籠っている出城は山の上にある。僕たちが叩く方がいいだろう」

「かしこまりました。水攻めでも落とせるでしょうが、時間の問題もありますしね」

「ああ」

僕の気持ちを察してか、イアンとエスターは、調査結果の話を避けてくれた。

二人とも、薄々勘付いているようだが……追求せずに、別の話題を振ってくれる。

正直、どこまで話すべきか決めかねているので、猶予を貰えるのはありがたい。

情報が情報だけに、僕も混乱しているから……頭を冷やした上で、ゆっくり考えたいのだ。

もしムーア神皇国が、悪意を持って僕に接触する場合……配下の誰かが捕らえられ、そこから情報を抜き取られる可能性が高い。

裏仕事を生業としている信者に、捕縛命令を出せばいいだけだしね。

パーティーメンバーはともかく、ウチの末端メイドは、Bランク冒険者と同程度の実力。

裏職の人間が隙を付けば、捕えられない事もない。

欲に塗れた権力者の相手も面倒だけど、宗教に心酔している輩はそれ以上に厄介だ。

洗脳の効果は凄まじいから……神の望みと言われれば、どんなに難しい仕事でも成功させる気で動く。

捕まえて拷問しようにも、神の教えに染まりきっている相手を、恐怖で操るのは難しい。

You are reading story Leaving the country of falling-about the fact that he was the 4th granting surgeon in the world- at novel35.com

「対策が、ないわけじゃないけど……」

配下全員に、隷属・従属契約で「捕まったら舌を噛み切るか呼吸を止めて死ね」と命じれば、情報漏洩は避けられる。

だけど彼らに対して、そういう事はしたくないし……そんな手段を取るくらいなら、対策しない方がマシだ。

僕に厳しい手を使う気がない以上……敵が動けば、情報漏れは起こるだろう。

忍び足で拠点へ帰ると、ダンさんが出迎えてくれた。

「お疲れさん。今日の見張りは朝まで俺がやるから、お前らは寝ちまえ」

「ありがとうございます。お言葉に、甘えさせていただきますね」

彼が見張りを引き受けてくれたので、イアン達とテントへ戻り、毛布に包まって身体を休める。

ノートの情報から考えて……剣や身体強化、攻撃魔法の素質が高いのは、勇者召喚に巻き込まれたからだ。

試み自体は失敗に終わったものの、巻き込まれたジンクに、勇者補正がかかったと推察できる。

宰相家やロサルタ王家の人間も、剣や魔法を得意としていたらしいけど……政治特化の宰相家と、オーク量産型の王家だぞ。

常識的に考えて、血筋じゃ<S>だらけの素質にはならない。

多田野君いわく、勇者には”剣術”を得意とする者が多いのだとか。

巻き込まれた僕も、例に漏れずそうなったと考える方が自然だろう。

「槍の修行ばかりしていたジンクが、あの程度の身体強化スキルしか、持っていなかったという事は……」

勇者補正がかかったのは、前世の記憶を思い出したタイミング。

ノートに書かれていた、多田野君のスキル構成をふまえると……鑑定の素質が生えたのも、この時かな。

「付与魔法や錬金魔法の素養は、元々持っていたものだろう」

宰相家の血筋か、突然変異かは分からないけど……十中八九、ジンクが生まれ持った資質。

過去の勇者に、付与魔法持ちはいないしね。

「アイテムボックスは、多田野君も持っていた。でも、大きさはイアンと同じ”中”だ」

“特大”サイズのアイテムボックス持ちなんて、自分以外見た事ないからなぁ。

もしかすると、斎藤甚九郎・ジンク共にアイテムボックスに恵まれ……両者のギフトが合体したのかも。

「う〜ん。何というか……付与魔法と勇者補正が掛け合わさって、超ド級のチート野郎になった感じだな」

僕自身の戦闘力はともかく……(紙防御とはいえ)攻撃力だけならSS級の人材を、数十秒で用意できるなんて反則だ。

どう考えても、常識的なレベルを逸している。

「トラブル体質なのに、弱いパターンよりはマシだけど」

今更、実力を隠す事などできないし……何が起きても力でねじ伏せられるよう、チートを極める方針でいくしかない!

You can find story with these keywords: Leaving the country of falling-about the fact that he was the 4th granting surgeon in the world-, Read Leaving the country of falling-about the fact that he was the 4th granting surgeon in the world-, Leaving the country of falling-about the fact that he was the 4th granting surgeon in the world- novel, Leaving the country of falling-about the fact that he was the 4th granting surgeon in the world- book, Leaving the country of falling-about the fact that he was the 4th granting surgeon in the world- story, Leaving the country of falling-about the fact that he was the 4th granting surgeon in the world- full, Leaving the country of falling-about the fact that he was the 4th granting surgeon in the world- Latest Chapter


If you find any errors ( broken links, non-standard content, etc.. ), Please let us know < report chapter > so we can fix it as soon as possible.
Back To Top